2016年度の通信教育を大胆予想!
<2016年度の通信教育を大胆予想!>
2015年ももうすぐ終わりになり、あと3ヶ月もすればそれぞれ進学・進級が控えています。
通信教育の業界を見てみると2015年はそれほど大きな変化はなく、『スマイルゼミ』が新しいクラスを開講してより受講しやすくなったぐらいだと思います。
長年教育サイトに携わっていますが、数年前に比べて通信教育という学習法は時代とともに変化してより受講者側に選択肢が増えてきています。とても良い傾向であると同時に利用者がしっかりと見極めていく必要もあると思います。
今後もその流れは続くと思いますので、とりあえず2016年度の通信教育を大胆に予想してみたいと思います。
ますます進む”タブレット化”?
2016年度はすでにいくつかの通信教育でタブレット化がアナウンスされています。
○Z会小学生コース・中学生コース
小学3・4年生のコースでタブレットコースを導入。
中学1年生のみに対応していた「iPadスタイル」が全学年で開講。
今後も小学生コースでは随時タブレットコースを開講する予定になっています。
○進研ゼミ
受講スタイルが変わり新たに「進研ゼミ+(プラス)」として小学講座・中学講座・高校講座が開講。iPadを使った「ハイブリッドスタイル」が新たに開講します。
上記の2教材は従来のテキストのみの学習スタイルも選択できるので、学習環境や子供に合わせて選択できるようになりました。
今度もタブレットを導入した学びが増えていくかもしれませんが、個人的にはこの辺りでひと段落だと予想しています。
例えば『ポピー』『ドラゼミ』などは非常に櫃の高い内容のテキスト教材として今でも多くの方が新規受講しています。こういったタイプの学習のニーズはかなりあり、タブレットを導入できる資金力のある大手教材は2016年度に導入しますので、全ての教材がタブレットになることはないでしょう。個々でもタブレット教材orテキスト教材をしっかりと見極めていくことが求められます。
「個」と「質」が求められる!
今後は「個」に合わせた学びと、考える力や論理的思考力・知識活用力などを伸ばす「質」が求められてくると思います。
個々の目標・学力などに沿った勉強ができるタイプの教材、解説をみてただ問題を解くだけでなく、自分でしっかり考えて答えを導く問題、知識をちゃんと活用しなければ解けない問題などを取り入れている教材が増えると思います。
知識詰め込み型ではなく知識活用型という感じです。
知識を積み重ねていかなければいけない教科や単元、質よりも量の学習が必要な学びもありますが、知識はしっかりと活用してこそ学力として定着していくもの。教科や単元で本当に必要な事を提示しつつ質の良い問題を通して効果的かつ効率よく能力を伸ばしていく学びが主流になっていくでしょう。
もちろん量が必要だという子供は量を重視した教材を選択していけば良いだけですので、受講者側も何を通信教育に求めているのかを明確にした受講をしていきましょう。
添削システムは必要なのか?
添削システムは必要なのでしょうか?
ズバリ、必要としている子供がいるからこそ添削システムがあるのです。
2016年度も添削システムは主要教材を中心に実施していきます。
その利点は、個に合わせた指導、学習したことの復習、重要ポイントや大切な事の確認、添削者とのやり取りで学習意欲の維持など多岐にわたります。
添削システムはちゃんと活用できれば非常に素晴らしいものですので、添削を中心に教材を選択していく方法もあります。
タブレット化に伴いタブレット上に答案が返却される教材もあり、より添削システムを活用しやすくなっていくと思います。
ICT教育へと移行しつつあるからこそ人の手による添削は今後も残っていくと思いますし、重要性が増していくのではないかと予想しています。
現状で分かっていることと個人的な勝手な予想をしてみました。
これから数年間は学校教育も随時変化していく時期だと思いますので、家庭における教育にはどういったことが必要かを各家庭で考えて、通信教育で素晴らしい家庭学習環境を作っていきましょう。